通販クリップ

リピート通販を成功に導く改善事例・最新情報、ツールの使い方等についてお届けします。

カゴ落ち対策に有効な入力フォームは8ページ遷移型だった

私たちはクリエイティブ制作やメディア選定・運用のみならず、通販事業者様のECサイト入力フォームのUI/UX改善コンサルも行っています。その活動の中でカゴ落ちに有効なフォームは8ページ遷移型であるという共通した改善実績を得ることが出来たので報告させていただきます。

カゴ落ちについて

カゴ落ちとは

カゴ落ちとは、ECサイトのショッピングカートに商品を入れたにも関わらず購入完了がなされたなかったことを指します。

カゴ落ちの平均値はいくらくらいでしょうか?

カゴ落ちの統計データ『40 Cart Abandonment Rate Statistics』では世界平均のカゴ落ち率は69.89%である」と報告されています。(2018年10月調べ)

上記統計データは様々なところで引用される有用なデータではありますが、あらゆる業態・業種のECサイトを平均したカゴ落ち率となっているため、正確な情報を得るためには日本国内の単品リピート通販業界にフォーカスする必要があります。

私たちが独自に調査した国内単品リピート通販における最新のカゴ落ち率の平均値は 83.8% です。さらにデバイス別に分けると、PC: 83.3%、 SP: 84.3%であることが分かりました。
(化粧品・健康食品ECサイト10社のカゴ落ち平均値)

発生する機会損失

さて、このカゴ落ち 83.8% という数字について考えてみましょう。

月間で 1,000人がカゴに来訪するサイトを想定してみると、ひとつきでは 162CV、カゴ落ち 838件となります。せっかく広告や口コミを見て、ECサイトにお越しいただき、商品をカゴに入れてくださったにも関わらず1,000人中838人の方が購入なさらなかったということになります。

スーパーやアパレルなど実店舗に置き換えると非常に大きな機会損失です。

カゴ落ち改善は地味だがインパクトが大きい

一方で、カゴ落ち率を 82.8% に改善できたとしましょう。

ひとつきでは 172CV、カゴ落ち 828件で、毎月10件のCVが増えることになります。年間に換算すれば 120CVにもなります。

更に重要なポイントは改善効果が将来に渡って永続的であることです。

CVRを改善する手段として、クリエイティブ改善やメディアを変えるという選択をしがちですが、これらにはクリエイティブ疲弊・媒体疲弊というものが付き物で、改善したとしてもその効果はいつかなくなります。加えてこれらのライフサイクルが短くなっているトレンドもあります。

他方でカゴ落ち改善は『疲弊』という概念とは縁がないUI/UX改善がメインとなります。

そのため、たかが 1%の改善と言えどその効果が今後永久的に通販事業に恩恵を与えることになるのです。

8ページの内訳

一般にECサイトでは下記の遷移がオーソドックスです。個人情報入力ページが名前〜パスワードまでを入力するページです。サイトによっては買い物カゴページがなかったり、ランディングページと個人情報入力ページが同一のページになっているケースもあるでしょう。

  1. 買い物カゴページ
  2. 個人情報入力ページ
  3. 支払い方法選択ページ
  4. 確認ページ
  5. 注文完了ページ

私たちはこれらの遷移を次のように変更することで勝率 100%の改善を行ってきました。どのくらい改善したか?なぜこれで改善したか?はこれから述べていきます。

  1. 買い物カゴページ
  2. 個人情報入力ページ①(氏名、郵便番号)
  3. 個人情報入力ページ②(住所)
  4. 個人情報入力ページ③(電話番号、性別、生年月日)
  5. 個人情報入力ページ④(メアド、パスワード)
  6. 支払い方法選択ページ
  7. 確認ページ
  8. 注文完了ページ

改善実績

冒頭で私たちが独自に調査した国内単品リピート通販における最新のカゴ落ち率の平均値は 83.8% だと述べました。さらにデバイス別に分けると、PC: 83.3%、 SP: 84.3%でした。

これは化粧品・健康食品のECサイト10社のカゴ落ち平均値ですが、この10社に対してページ遷移を8遷移に変える同様のスプリットテストを行ったところ

  • 平均カゴ落ち率: 83.8% ⇒ 76.8%(両デバイス)
  • 平均カゴ落ち率: 83.3% ⇒ 78.5%(PCのみ)
  • 平均カゴ落ち率: 84.3% ⇒ 75.2%(SPのみ)

へと改善させることが出来たのです。

なお都合上、平均値のみ掲載していますがどのECサイトも改善はしており遷移を分けることによって悪化することはありませんでした。

先程の月間で 1,000人がカゴに来訪するサイトを想定してみると、ひとつきでは 232CV、カゴ落ち 768件で、毎月70件のCVが増えることになります。年間に換算すれば 840CVにもなります。

8ページ遷移が有効な理由の考察

改善実績を見ると、PCよりもSPの方が改善幅が大きいことが分かりますが、これは意図して狙った効果によるものです。

私たちが行った改善施策のキモは個人情報入力ページを細切れにしたということです。『WEBページをスクロールする手間』を取り除くことが狙いでした。

当然ですが、SPの画面はPCよりも小さく一画面に表示できる情報量が少なくなります。PCでは一画面で見せられる入力ページでもSPになってしまうといくつかの項目ごとに縦スクロールする必要があります。

SPでも各入力ページが一画面で収まるように設計し直すことで、スクロール作業をお客様に強いる必要がなくなりカゴ落ち率も低下したと考察しています。

簡単に8ページ遷移にできる方法

ここまで読んでくださったマーケターの皆様はすぐにでも8ページ遷移への変更を行いたいはず。

そこに立ちはだかるのがシステム改修かと思います。もしくは、利用しているカートシステムによっては個人情報入力ページの遷移を変更できないこともあるかと思います。

そんなECサイトでも簡単に8ページ遷移にできる方法があるとしたらどうでしょうか?

実は、今回実績を引用している10社のECサイトは弊社が独自に開発したフォーム改善サービスによって改善したサイトなのです。

このサービスは特定のカートシステムであれば弊社からお渡しするJSタグを該当ページに設置いただくだけで事業者様に導入のご負担をかけることなく遷移を変えることが出来るのです。

  • どのようなカートシステムも七変化のように見た目を変えられるようにしたい
  • フォームのみならずECカートシステム全体を最適化していきたい

私たちはそのようなビジョンを持って、『Cart Optim』という名称でこのサービスを提供しております。
Cart Optimロゴ

詳しくは以下リンクのリリースにおいても公開しておりますので、ご興味がお有りの方は一度お問い合わせいただけますと幸いです。
お問い合わせはこちらから

今後も弊社ワンスターは広告のみならず幅広い知見を持って単品リピート通販業界を支援してまいります。
ECカート入力フォーム改善プロダクト「Cart Optim」を開発

株式会社ワンスター
テクノロジーソリューション事業部
セクションリーダー

Scroll Up